日本歴史地名大系 「矢田古墳群」の解説 矢田古墳群やだこふんぐん 島根県:安来市矢田村矢田古墳群[現在地名]安来市矢田町椿谷(つばきだに)・宮谷(みやだに)・岩隈谷(いわぐまだに)・須賀谷(すがだに)の標高三〇―一〇〇メートルの丘陵上から斜面に分布する古墳群・横穴墓群で、これまで椿谷古墳群・矢田横穴墓群として知られていた。矢田古墳群は椿谷・宮谷・岩隈谷・須賀谷の四つの支群に分れ、須賀谷支群を除く三支群はそれぞれ前方後円墳・方墳・円墳と横穴墓群で構成される。須賀谷支群には前方後円墳はみられない。 矢田古墳群やたこふんぐん 石川県:七尾市矢田村矢田古墳群[現在地名]七尾市矢田町 高木森・中瀬・上大森市街地東郊の丘麓部に分布し、七尾南湾岸からも近い。前方後円墳一基(高木森古墳)・大型円墳一基(丸山古墳)を中心に、高(たか)塚・狐(きつね)塚・亀(かめ)塚・船(ふな)塚・大森(おおもり)塚などの円墳群のほかに、後期円墳五基からなる中瀬(なかせ)支群も含む。海岸に近い沖積地にやや孤立的に立地する高木森(たかぎもり)古墳は全長五八メートル、昭和三三年(一九五八)の発掘で盗掘を受けた竪穴式石室の一部や、くびれ部上における墓前祭祀跡を検出し、五世紀末葉前後の能登の首長墳墓とその祭式が明らかにされた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by