知床硫黄火山(読み)しれとこいおうかざん

最新 地学事典 「知床硫黄火山」の解説

しれとこいおうかざん
知床硫黄火山

Shiretokoiozan volcano

知床半島の中軸上にある約30万年以降に生成した成層火山。気象庁の活火山名は知床硫黄山。サシルイ岳火山,羅臼岳火山,天頂山火山とともに羅臼-知床硫黄火山群と呼ばれることも。基盤は中新~鮮新世の緑色凝灰岩・泥岩・凝灰集塊岩などで,半島に沿い背斜軸を形成。火山は基底直径約12km,北西麓はオホーツク海,南東麓は根室海峡裾野をひく。標高1,563m, 基底からの比高約1,000m。頂上に東岳の爆裂火口(直径1.2km)が北に開き,西壁上に南峰溶岩円頂丘が生じている。南側の南岳大火口(直径1.5km)は大崩壊によって西に開いたもので,火口底に海鼠なまこ山の溶岩円頂丘が噴出。以上の山体を構成する溶岩・砕屑物は斑状の複輝石安山岩で,まれに石英またはかんらん石を含む。北西山腹に爆裂火口があり,1857~58, 76, 89~90, 1935~36年に活動。1889, 1936年の活動では,激しい水蒸気熱水の噴出とともにほぼ純粋の溶融硫黄(S94.6~99.9%)が流出し,カムイワッカ川を流下,特異な活動として注目された。この量は1889年に数万t,1936年には20万tに達した。参考文献渡辺武男ほか(1937) 火山,3巻

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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