知波夜比売神社(読み)ちはやひめじんじや

日本歴史地名大系 「知波夜比売神社」の解説

知波夜比売神社
ちはやひめじんじや

[現在地名]布野村下布野

「延喜式」神名帳に「三次ミヨシノ郡一座 知波夜比売チハヤヒメノ神社」とある。祭神について「芸藩通志」は天鈿女命を祀るとし、社蔵の神社明細帳には天鈿女命とともに布努豆怒命を祀るとする。旧郷社。

初め下布野しもふの村のひめヶ嶽山麓に鎮座していたが、天文年中(一五三二―五五)毛利尼子の合戦で焼失、同村千早ちはや谷に移り、さらに寛永元年(一六二四)同村高尾山たかおやま八幡宮の地へ移って相殿となり、文化八年(一八一一)には社殿を分けて別殿となったが、明治三九年(一九〇六)再び相殿とし翌年には八幡宮の社号を廃した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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