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知訥 ちとつ Chi‐nul

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世界大百科事典 第2版の解説

ちとつ【知訥 Chi‐nul】

1158‐1210
朝鮮,高麗の僧で,禅宗の曹渓山修禅社の開祖。俗姓は鄭,号は牧牛子。黄海道洞州(現,瑞興郡)の人。諡(おくりな)は仏日普照国師。8歳で禅宗の門に入り,1182年僧科に合格したが,これも捨て,名利を嫌ってひたすら求道に努めた。その間,清源寺,普門寺,上無住庵などで,慧能(えのう)の《壇経》,李長者の《華厳論》,懐譲(えじよう)の《語録》などに接して禅の悟りを深め,しだいに人々の尊崇を受けるようになった。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

知訥
ちとつ
(1158―1210)

高麗(こうらい)の僧。普照禅(ふしょうぜん)の祖。自号は牧牛子(ぼくぎゅうし)、諡号(しごう)は仏日普照(ぶつじつふしょう)国師。京西洞(けいせいどう)州(瑞興(ずいこう)郡)の人。俗姓は鄭(てい)氏。8歳のとき宗暉(そうき)に従って出家し、各地を巡って修行して、25歳で僧選(僧の資格試験)に合格した。3年後、下柯山普門(かかざんふもん)寺で李通玄(りつうげん)の『新華厳経論(しんけごんきょうろん)』を読んで教禅一致の旨を悟り、同志と定慧社(じょうえしゃ)をつくった。1200年、この結社を松広山吉祥寺(しょうこうざんきっしょうじ)に移し、上述の立場から盛んに曹渓禅(そうけいぜん)を宣揚した。著書に『修心訣(しゅしんけつ)』一巻、『真心直説(しんじんじきせつ)』一巻、『誡初心学人文(かいしょしんがくにんもん)』一巻、『華厳論節要(けごんろんせつよう)』三巻、『円頓成仏論(えんとんじょうぶつろん)』一巻、『看話決疑論(かんなけつぎろん)』一巻などがある。[木村清孝]

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世界大百科事典内の知訥の言及

【仏教】より

…また新羅の義湘や,高麗の均如は朝鮮独自な華厳教学を樹立した。さらに高麗の知訥(ちとつ)の教禅一致思想は,朝鮮禅の伝統を確立させた。朝鮮仏教の修行においては禅と念仏とを双修したが,これも日本仏教とは大いに異なっている。…

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