短距離秩序(読み)たんきょりちつじょ(その他表記)short range order

最新 地学事典 「短距離秩序」の解説

たんきょりちつじょ
短距離秩序

short range order

二元合金などにおいて,ある種類の原子のまわりの原子配列の平均的な規則性をいう。短距離秩序度を表す量として,{q-q(random)}/{q(maximum)-q(random)}が用いられる。qは隣接原子が異種原子である割合,q(random)およびq(maximum)はそれぞれ完全無秩序状態および規則配列状態でのqの値。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「短距離秩序」の意味・わかりやすい解説

短距離秩序
たんきょりちつじょ
short range order

強磁性体はキュリー温度以下では各原子の磁気モーメントの方向がそろい,自発磁化をもつ。これは磁性体全体に広がった秩序であるから,長距離秩序と呼ばれる。強磁性体の温度を下げていってキュリー温度に近づけると,部分的な小さい領域内の原子の磁気モーメントの方向がそろいはじめる。この小領域は次第に大きくなり,その内部に着目するかぎりではキュリー温度以下とさほど変らない秩序状態が実現している。これを短距離秩序といい,強磁性体の場合に限らず,一般に相転移を起す直前の状態として観測される。たとえば,気相から液相への転移でも,液化温度の直上で局所的にすでに液相部分がみられる。

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