矮屋(読み)わいおく

精選版 日本国語大辞典 「矮屋」の意味・読み・例文・類語

わい‐おく‥ヲク【矮屋】

  1. 〘 名詞 〙 低く小さい家屋。矮舎。また、自分の家をへりくだっていう語。
    1. [初出の実例]「放歌長嘯傲王侯、矮屋誰能暫俯頭」(出典:蕉堅藁(1403)山居十五首次禅月韻)
    2. [その他の文献]〔開元天宝遺事‐巻上〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「矮屋」の読み・字形・画数・意味

【矮屋】わいおく(をく)

小さな家。〔開元天宝遺事、天宝上、氷山に依る〕張生(彖)、り、事にむ。~太守令尹、抑へて從はず。張生曰く、大夫、凌霄(りやうせう)(大空をしのぎ)蓋世(がいせい)(一世をおおう)の志るも、下位に拘せらるるは、身を矮屋中に立て、人をして擡頭(だいとう)し得ざらしめるが(ごと)しと。に衣を拂つて長し、嵩山(すうざん)に歸遯(きとん)す。

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