蓋世(読み)ガイセイ

デジタル大辞泉 「蓋世」の意味・読み・例文・類語

がい‐せい【蓋世】

《「史記項羽本紀の「力は山を抜き、気は世をおほう」から。「かいせい」とも》世をおおいつくすほど意気が旺盛なこと。功績名声などが大きいこと。「蓋世の勇」
[補説]「抜山蓋世ばつざんがいせい」の形でも用いられる。

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精選版 日本国語大辞典 「蓋世」の意味・読み・例文・類語

がい‐せい【蓋世】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かいせい」とも。「蓋」は、おおうの意で、本来の音は「かい」。「がい」は慣用音 ) 世をおおいつくすほど、気力が大きく、意気が盛んであること。功名心の盛んなこと。
    1. [初出の実例]「軒天気勢棺三寸、蓋世功名土一杯」(出典:旱霖集(1422)悼将府)
    2. 「御曹司蓋世(カイセイ)義士として、はからずも敵の鋒先を避(さけ)」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)後)
    3. [その他の文献]〔蜀志‐諸葛亮伝〕

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普及版 字通 「蓋世」の読み・字形・画数・意味

【蓋世】がいせい

一世をおおう。一代を圧倒する。〔史記、項羽紀〕項王、乃ち悲歌し、自ら詩を爲(つく)りて曰く、力山を拔き、氣は世を蓋ふ 時利あらず、騅(すい)かず 騅かず、何(いかん)すべき や(愛姫の名、虞美人)、(なんぢ)を何せん

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