石尾神社(読み)こくおじんじや

日本歴史地名大系 「石尾神社」の解説

石尾神社
こくおじんじや

[現在地名]日高町志賀 石尾

かしわ峠の南麓に鎮座祭神国常立くにのとこたち神。「続風土記」には「伏羲神農黄帝社」とあり、「本社三社、末社妙見社、長床、村の北にあり、当村及久志村の氏神なり、勧請の時代詳ならす」とし、「続日本紀」延暦一〇年(七九一)九月一六日条に「断伊勢(中略)紀伊等国百姓殺牛用祭漢神」とあるのは「是等の神なるへし」とする。また「往古漢神鎮坐の地多くありけむに或は廃し、或は神名を唱へ誤りて今に至りては其伝絶えたるならむを当社たまたま其神名を残せるならむ、昔年矢田荘吉田村大野氏当社に祈りて一男子を得たる時三帝の画像三軸を奉納す、数年の後村中川瀬氏三帝の像を刻み奉納せし記あり」とあるが、この三帝の木像を奉納した川瀬氏は代々勘右衛門を襲名、長く志賀組大庄屋を勤めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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