石村春荘(読み)イシムラ シュンソウ

20世紀日本人名事典 「石村春荘」の解説

石村 春荘
イシムラ シュンソウ

大正〜平成期の漆芸家,郷土史



生年
明治33(1900)年1月23日

没年
平成4(1992)年2月21日

出生地
島根県今市町(現・出雲市)

本名
石村 理蔵

学歴〔年〕
八雲漆器研究所卒

主な受賞名〔年〕
農商務大臣技術保存作家〔昭和19年〕,「山陰中央新報」地域開発賞文化賞

経歴
はじめ八雲漆器株式会社図案部に勤務するが、大正10年同社が解散したため八雲塗の制作を開始。以来、八雲塗の改良を進め、商工省主催工芸展やベルギー万国博覧会・国展などに作品を出展して好評を博すなど、八雲塗の芸術的地位の向上に努めた。昭和19年農商務大臣から技術保存作家の指定を受けた。他方、郷土史や民俗学にも明るく、「八雲塗と其の変遷」「松江小泉八雲」「松江の伝説」などの著書がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石村春荘」の解説

石村春荘 いしむら-しゅんそう

1900-1992 大正-平成時代の漆芸家。
明治33年1月23日生まれ。郷里島根県で八雲漆器研究所にまなぶ。八雲塗の塗法を改良し,中塗りに黄や朱色をもちいる手法や,地色を生かし絵の上だけ上塗りしてとぎだす手法を案出。八雲塗の美術工芸的地位をたかめた。平成4年2月21日死去。92歳。本名は理蔵。著作に「八雲塗と其(そ)の変遷」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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