石武村(読み)いしたけむら

日本歴史地名大系 「石武村」の解説

石武村
いしたけむら

[現在地名]湯布院町川北かわきた 石武・下石武しもいしたけ

荒木あらき村の南西、大分川右岸に位置する。文禄二年(一五九三)九月の由布院石武名田方検地野帳(永青文庫)によると田反別は二四町二段余、うち上田三町余・中田一〇町九段余・下田六町余・荒三町七段余。名請人の居住地名として井ノ上村・ミね村・とう地村・田中村・谷村・つゝみ村・水ノ口村・市村・北谷村・ミつノ口村・こう地村・湯ノ上村・かうわら村・東村・中はる村・三角その村・ならわら村・名本村・宮ノ口村・うと村・もうと村・ミ山村・あら木村などがみえ、名請人に神主肝煎大工などがいる。なお右のうち「つゝみ村」は小倉藩慶長人畜改帳のはた村の項に「由布院之内石たけ内つゝミ村」とみえ、石武村内にあったことがわかる。南方前徳野まえどくの村との境にカワジ池とよばれる大きな池があり、これが中世以来の池であるとすれば、つゝミ村はこの池と関係の深い村であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android