出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
… 石灰岩地では,地表に凹地やカレンフェルトの地形が貧弱であっても,その地下には,地下水の溶食作用によって形成された洞穴をもっていることが多い。このようなカルスト地域の洞穴は一般に石灰洞というが,その洞内がしばしば鍾乳石などの石灰華の堆積によって修飾されているので,鍾乳洞とも呼ぶ。石灰洞には横穴型の水平洞と縦穴型の垂直洞の二つの主要な型と,これから派生する複雑な形の傾斜洞があり,これらが連結して,一つの洞穴系を形成している。…
…地下水系の発達した石灰岩地域では,地下水の溶食作用によって大小の洞穴が生じる。これらを一般に石灰洞limestone caveというが,多くの場合,洞内は石灰華の堆積によって鍾乳石stalactiteなどが発達しているので,このような洞をとくに鍾乳洞という。しかし,実際には両者をはっきり区別しないことが多い。…
…断面が入口のところで最大となるものは,岩陰と呼んで区別している。自然の洞窟のうちで最も数が多いのは,石灰岩の中にできる石灰洞であって,鍾乳石などの二次生成物が多く見られるので,一般に鍾乳洞と呼ばれる。石灰洞は,雨水や河川水や地下水の化学的溶食作用と物理的浸食作用とが働きあい,石灰岩内部の弱い個所を除き去った結果として形成される。…
…洞窟内には,人間の生活廃棄物や自然の堆積物によって多数の層序が形成され,人為や自然による攪乱(かくらん)から比較的免れやすく,層序によって文化の新旧を編年するのに便利である。また石灰岩洞窟(石灰洞)では人骨や動物遺体,あるいは骨・牙器など腐朽しやすい有機質の遺物がよく保存されるなど,考古学上の研究にとって貴重である。 住居としての洞窟の利用は,ヨーロッパの中期旧石器時代から確認できるが,とくに後期旧石器時代に盛行し,洞窟奥は呪術的な場として,その壁面に線刻や彩色画が施されたりした(洞窟美術)。…
※「石灰洞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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