20世紀日本人名事典 「石田あき子」の解説
石田 あき子
イシダ アキコ
昭和期の俳人
- 生年
- 大正4(1915)年11月28日
- 没年
- 昭和50(1975)年10月21日
- 出生地
- 埼玉県
- 本名
- 石田 せん
- 学歴〔年〕
- 大妻高等女学校卒
- 主な受賞名〔年〕
- 馬酔木賞,俳人協会賞(第10回)〔昭和45年〕「見舞籠」
- 経歴
- 昭和17年俳人・石田波郷と結婚。戦後は殆ど手術、療養の繰り返しであった夫のよき支えとなり、献身的な看護に明け暮れる日々を送る。34年ごろより「鶴」に投句、鶴同人。夫没後は「馬酔木」同人。句集「見舞籠」(44年)は長い間の看護に感謝する夫波郷の心尽くしの句集であったが、波郷はその刊行直前に逝去した。この句集により俳人協会賞、馬酔木賞を受賞。随筆集に夫婦愛の記録として評判が高かった「夫還り来よ」があり、没後に「石田あき子全句集」が編まれた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報