砂型(読み)すながた(英語表記)sand mold

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

砂型
すながた
sand mold

金属器の鋳造に使用する砂で造形した鋳型。熱伝導が悪いので溶融金属の凝固が遅く,鋳造組織を粗大化する欠点があるが,原型を使うので製作が容易で安価,また溶湯のガス抜きがよい長所をもち,鋳物の大きさや形状の制約が金型ほどきびしくないので応用が広い。原型は木,金属,合成樹脂などでつくられ,その周囲に砂 (鋳物砂) を詰め成型するが,原型取出しのため合せ型とする。砂は山砂,ケイ砂,川砂などで,成型強度が高く通気のよいことを要する。固結剤はベントナイト,カオリン,粘土,ピッチ,糖蜜などで,鋳物との剥離をよくするためコークス粉,黒鉛粉,あるいはガス抜きのためおが屑,わらなどを加えることもある。湿ったまま使用するのを生型 (なまがた) ,表面だけ焼いたのをあぶり型,焼成したのを乾燥型という。つくった砂型内面にコークス,滑石,雲母などの粉を吹きつけ,鋳肌を美しくするとともに焼付けを防ぐ。特殊砂型として,キリ (桐) 油,アマニ (亜麻仁) 油など乾固性油を加えた油砂型,水ガラス,エチルシリケートなどを加えて焼成する耐久自硬性精密砂型がある。水ガラスの場合は加熱せず炭酸ガスを吹込んで固化するのでガス鋳型という。砂型鋳物には人類数千年の伝統があり,日本でも真土 (まね) 型など古来独特の手法がある。真土は一種の耐火粘土焼き粉に生粘土と木繊維を混ぜた混合砂で,これを焼成してつくる鋳型を真土型という。ろう型法 (ロストワックス法) による精密鋳造に用いる。

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