破傷風トキソイド(読み)はしょうふうトキソイド

精選版 日本国語大辞典 「破傷風トキソイド」の意味・読み・例文・類語

はしょうふう‐トキソイド ハシャウフウ‥【破傷風トキソイド】

〘名〙 (トキソイドはtoxoid) 破傷風を予防するためのワクチン。破傷風の毒素を放置して弱毒化したもの。予防注射ヒト抵抗性を作るが、毒素としての作用はない。

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デジタル大辞泉 「破傷風トキソイド」の意味・読み・例文・類語

はしょうふう‐トキソイド〔ハシヤウフウ‐〕【破傷風トキソイド】

破傷風菌のつくる毒素を無毒化したトキソイド予防接種として注射し、免疫をつくる。

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世界大百科事典(旧版)内の破傷風トキソイドの言及

【破傷風】より

…2回目注射後は約1年半,3回目以後は約5年間は免疫がある。それ以後は受傷時破傷風トキソイドを0.5ml注射すればよいが,傷の正しい治療は必要である。DTPワクチンを注射しなかった者は沈降破傷風トキソイドを0.5mlずつ1月間隔で2回,さらに6~12月後第3回目を注射する。…

【ワクチン】より

…このように無毒化されてはいるが,動物に抗体産生の刺激を与える抗原性をもつ部分を保持している変性毒素をトキソイドと呼んでいる。ジフテリアトキソイド,破傷風トキソイドがその典型的な例であり,ワクチンの一つとして実用になっている。同様の原理で細菌,ウイルスを殺すが抗原性を保たせた死菌(不活化)ワクチン,あるいは病原性を種々の方法でなくした生ワクチンが用いられている。…

※「破傷風トキソイド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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