硫酸セリウム(読み)リュウサンセリウム

化学辞典 第2版 「硫酸セリウム」の解説

硫酸セリウム
リュウサンセリウム
cerium sulfate

硫酸セリウム(Ⅲ):Ce2(SO4)3(568.42).酸化セリウム(Ⅲ)と硫酸との反応で得られる.[CAS 13454-94-9:Ce2(SO4)3][CAS 10450-59-6:Ce2(SO4)3・8H2O]【】硫酸セリウム(Ⅳ):Ce(SO4)2(332.24).酸化セリウム(Ⅳ)と硫酸との反応で得られる.水溶液から橙黄色の四水和物の結晶が得られる.四水和物は180 ℃ で無水物になる.硫酸水溶液は Ce4+ の強い酸化作用を示し,酸化還元滴定酸化剤線量計に用いられる.そのほか,防水,防かび,染色,放射能汚染物質の除染剤などにも用いられる.[CAS 13590-82-4:Ce(SO4)2][CAS 10294-42-5:Ce(SO4)2・4H2O]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android