日本大百科全書(ニッポニカ) 「擬ミョウバン」の意味・わかりやすい解説 擬ミョウバンぎみょうばんpseudo-alum 形式的にミョウバンと似ている化合物の一群をいう。ミョウバンはMM(SO4)2・12H2OあるいはM2SO4・M2(SO4)3・24H2Oのように表される酸化数Ⅰの金属(M)とⅢの金属(M)の硫酸塩の複塩である。これに対しMのかわりに酸化数Ⅱの金属(M)の入った複塩で、MSO4・M2(SO4)3・24H2Oのように表される化合物を擬ミョウバンという。M=Mg, Zn, Mn, Fe, Cuなどで知られているが、擬ミョウバンの結晶はミョウバンの結晶とは同形ではない。[中原勝儼][参照項目] | 複塩 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例