硫黄山(北海道、知床半島)(読み)いおうざん

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

硫黄山(北海道、知床半島)
いおうざん

北海道東部、知床(しれとこ)半島の中央部にある火山。標高1562メートル。成層火山で、その頂部には二つの大きな爆裂火口南北に並んでいる。西中腹にはより新しい3個の爆裂火口があって、その一つは現在でもしばしば大量の溶融硫黄を噴出し、世界でも珍しい活動形式の火山として知られる。羅臼岳(らうすだけ)から稜線(りょうせん)をたどって頂上に達することができる。釧路硫黄山アトサヌプリ)と区別するため知床硫黄山ともよばれる。

岡本次郎


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android