羅臼岳(読み)らうすだけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

羅臼岳
らうすだけ

北海道北東部,斜里町羅臼町の境,知床半島中央にそびえる円錐(コニーデ)形の活火山(→成層火山)。標高 1661m。新第三紀層を基底とし,輝石安山岩集塊岩からなる。頂部は鐘状の円頂丘をなし,羅臼平にはエゾコザクラチングルマなどの高山植物が群生。北麓岩尾別温泉南麓羅臼温泉が湧出する。知床国立公園に属する。

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世界大百科事典 第2版の解説

らうすだけ【羅臼岳】

北海道東部,知床半島のほぼ中央に位置する成層火山。標高1661m。知床火山群の主峰であるが,現在は活動していない。山頂付近は安山岩からなる溶岩円頂丘をのせ,火口を埋めている。山頂に近い羅臼平には高山植物におおわれたお花畑がある。南東麓の羅臼温泉,北西麓の岩尾別温泉は羅臼岳の登山口にあたり,夏季は観光客でにぎわう。知床国立公園に属する。【奥平 忠志】

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日本の地名がわかる事典の解説

〔北海道〕羅臼岳(らうすだけ)


北海道東部、知床(しれとこ)半島の中央部に位置する火山。標高1660m。音遠別(おんねべつ)岳・硫黄(いおう)山・知床岳などとともに半島脊梁(せきりょう)部をつくる。成層火山の上に溶岩円頂丘(ようがんえんちょうきゅう)が乗った特徴ある二重山稜(さんりょう)の火山。深田久弥(ふかだきゅうや)「日本百名山」の一つ。知床国立公園に属し、2005年(平成17)に知床一帯が世界遺産に指定された。北麓(ほくろく)の知床五湖は自然探索・観光の中心。知床峠を経由して国道334号(旧知床横断道路)が南東麓の羅臼町から北西の斜里町へ通じる。周辺はヒグマが頻繁に出没することで知られ、注意が必要。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

羅臼岳
らうすだけ

北海道東部、知床半島(しれとこはんとう)のほぼ中央に位置する成層火山。オホーツク総合振興局管内の斜里町(しゃりちょう)と根室(ねむろ)振興局管内の羅臼町にまたがる。標高1661メートル。知床火山群の最高峰で、新第三紀層を基盤とし、安山岩質溶岩、火山砕屑(さいせつ)物などからなり、山頂は溶岩円頂丘をなしている。山頂近くの羅臼平には高山植物のお花畑がある。南東麓(ろく)に羅臼温泉、北西麓に岩尾別温泉(いわおべつおんせん)があり、羅臼岳登山の基地ともなっている。知床国立公園域で、また、世界自然遺産「知床」域。山頂からは知床連山、国後(くなしり)島などを眺望できる。アイヌ語ではチャチャヌプリ(老爺・山)とよばれていたという。[岡本次郎]
『朝日新聞社編・刊『週刊日本百名山 朝日ビジュアルシリーズ羅臼岳・斜里岳』(2001) ▽甲斐崎圭著『羅臼 知床の人びと』(中公文庫)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

らうす‐だけ【羅臼岳】

北海道北東部、知床半島の中央部にある成層火山。南東側のふもとに羅臼温泉がある。標高一六六〇メートル。知床国立公園の一部。

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世界大百科事典内の羅臼岳の言及

【知床半島】より

…東岸は根室海峡を隔てて国後(くなしり)島に相対する。新第三紀の堆積岩,火山角レキ岩,凝灰岩などを基盤とし,第四紀に噴出した海別(うなべつ)岳(1419m),遠音別(おんねべつ)岳(1331m),最高峰の羅臼岳(1661m),硫黄山(1563m),知床岳(1254m)などの知床連山と呼ばれる山脈が縦走し,半島の東岸と西岸の分水界をなす。硫黄山は頂部に北側に開いた馬蹄形の爆裂火口(径約1.2km)をもつ活火山で,明治期以降にも4回の噴火を繰り返し,1889年,1936年の噴火の際には北麓に多量の溶融硫黄を流出させた。…

※「羅臼岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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