羅臼町と西側に接する網走支庁管内
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
北海道東部、知床半島(しれとこはんとう)のほぼ中央に位置する成層火山。オホーツク総合振興局管内の斜里町(しゃりちょう)と根室(ねむろ)振興局管内の羅臼町にまたがる。標高1661メートル。知床火山群の最高峰で、新第三紀層を基盤とし、安山岩質溶岩、火山砕屑(さいせつ)物などからなり、山頂は溶岩円頂丘をなしている。山頂近くの羅臼平には高山植物のお花畑がある。南東麓(ろく)に羅臼温泉、北西麓に岩尾別温泉(いわおべつおんせん)があり、羅臼岳登山の基地ともなっている。知床国立公園域で、また、世界自然遺産「知床」域。山頂からは知床連山、国後(くなしり)島などを眺望できる。アイヌ語ではチャチャヌプリ(老爺・山)とよばれていたという。
[岡本次郎]
『朝日新聞社編・刊『週刊日本百名山 朝日ビジュアルシリーズ羅臼岳・斜里岳』(2001)』▽『甲斐崎圭著『羅臼 知床の人びと』(中公文庫)』
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出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
…東岸は根室海峡を隔てて国後(くなしり)島に相対する。新第三紀の堆積岩,火山角レキ岩,凝灰岩などを基盤とし,第四紀に噴出した海別(うなべつ)岳(1419m),遠音別(おんねべつ)岳(1331m),最高峰の羅臼岳(1661m),硫黄山(1563m),知床岳(1254m)などの知床連山と呼ばれる山脈が縦走し,半島の東岸と西岸の分水界をなす。硫黄山は頂部に北側に開いた馬蹄形の爆裂火口(径約1.2km)をもつ活火山で,明治期以降にも4回の噴火を繰り返し,1889年,1936年の噴火の際には北麓に多量の溶融硫黄を流出させた。…
※「羅臼岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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