確定拠出型年金(読み)かくていきょしゅつがたねんきん

百科事典マイペディア 「確定拠出型年金」の意味・わかりやすい解説

確定拠出型年金【かくていきょしゅつがたねんきん】

企業年金制度の一種。退職後の年金給付額が勤続年数や報酬によりあらかじめ決定しているのが〈確定給付型〉で,従来の日本の企業年金はこれに当たる。対して,企業や従業員が積み立てた金額を基にその運用実績将来の支給額が増減する制度を〈確定拠出型〉といい,アメリカで人気を集めている私的年金〈401Kプラン〉がモデルとなっている。これは個人には転職時に移転が容易で,企業には年金の積立不足が生じることがなく穴埋めする必要がないメリットがある。デメリットとしては,個人には資産運用のリスクを負い,将来の年金額が未定で老後の生活設計が立てにくい,企業には運用が好調でも掛け金を減額できないなどがある。アメリカの中小企業を中心に導入が進んでおり,日本では2001年に確定拠出年金法が施行された。→拠出制年金

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「確定拠出型年金」の解説

確定拠出型年金

企業や個人が拠出した掛金額とその運用収益との合計額によって給付額が決定される年金制度。加入者自身が運用商品を選択し、積立金運用成績に応じて将来の年金受取額が決まる。毎月の掛け金が確定するかわりに、受け取れる年金の額は自ら選択する積立金の運用方法とその実績によって左右される。米国で80年代に普及した企業年金制度をモデル化したことから「日本版401K」とも呼称される。企業が従業員のために掛け金を負担するのを「企業型確定拠出年金」、自営業者など個人で負担するものを「個人型確定拠出年金」と呼んでいる。

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会計用語キーワード辞典 「確定拠出型年金」の解説

確定拠出型年金

確定給付型とは将来に支払う退職給付額を約束するタイプの退職金制度を確定給付型と呼びます。※退職給付計算の対象にはなりません。

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