磁気履歴(読み)じきりれき(英語表記)magnetic hysteresis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

磁気履歴
じきりれき
magnetic hysteresis

強磁性体磁化曲線において,外部磁場の変化に伴う磁化の変化が1つの閉じた曲線 (ループ) を描く現象。磁気ヒステリシスともいい,この閉じた曲線を履歴曲線 (ヒステリシス曲線) という。強磁性体は過去にどのような磁場が作用していたかによって磁化の状態が異なり,磁化の値は磁場だけでなく,その履歴に関係している。またループの面積は磁性体になされる仕事になり,これは結局熱となって磁性体の温度を上げるが,これをヒステリシス損という。

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世界大百科事典内の磁気履歴の言及

【磁化】より

…強磁性物質では全体としての磁化は磁場に対して一義的に定まらず,ある磁場に対する磁化はそれ以前の磁化の状態がどうであったかによる。この現象を磁化のヒステリシスまたは磁気ヒステリシス(磁気履歴)magnetic hysteresisと呼ぶ。飽和磁化はその強磁性物質がその温度でもちうる最大の磁化で,磁区の中での磁化に等しく,自発磁化spontaneous magnetizationと呼ばれる。…

※「磁気履歴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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