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磁化曲線 じかきょくせんmagnetization curve

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

磁化曲線
じかきょくせん
magnetization curve

強磁性体磁化磁場の関係を示す曲線。磁化していない強磁性体を磁場の中に置き,磁場を増してゆくと,磁化は最初ゆっくり増加する。これを初期磁化という。次いで磁化の増加の割合が大きくなり,やがて飽和する。飽和の状態から磁場を減少させると磁化は減少するが,もとの道筋をたどらず,磁気履歴の現象を示し,履歴 (ヒステリシス) 曲線を描く。

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デジタル大辞泉の解説

じか‐きょくせん〔ジクワ‐〕【磁化曲線】

強磁性体の磁化の強さと加えた磁界の強さとの関係を示す曲線。

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大辞林 第三版の解説

じかきょくせん【磁化曲線】

磁場の強さに対する磁化の強さを図示した曲線。強磁性体の特徴である飽和現象やヒステリシスを示すのに便利。 M - H 曲線。 → 磁気ヒステリシス

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

磁化曲線
じかきょくせん

磁性体を磁化するときの磁界の強さと、それに対応する磁化の大きさとの関係を示す曲線。常磁性体では直線的になる。強磁性体では非直線で、また、磁界を増減するときの磁化の変化は非可逆的なヒステリシス曲線とよばれる形となる。一つの強磁性体でも、磁化方向によって磁化曲線が異なることがある(磁気異方性)。もっとも小さな磁界で飽和磁化する方向を磁化容易方向とよぶ。単結晶の結晶方向について、この現象(結晶磁気異方性)を発見したのは、本多光太郎(ほんだこうたろう)、茅誠司(かやせいじ)で、1926年(大正15)のことであった。[太田恵造]

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世界大百科事典内の磁化曲線の言及

【磁化】より

…微視的には強磁性に似た磁性の成立ちをもち,反強磁性と名付けられる磁性を示す物質があるが,反強磁性物質の磁化は常磁性の場合に似たふるまいをする。
[磁化曲線]
 一般に磁化(の強さ)Mと加えた磁場(の強さ)Hとの関係を表す曲線を磁化曲線magnetization curveと呼ぶ。常磁性および反磁性の場合は磁化曲線は直線になるが,強磁性の場合は図に示すように複雑である。…

※「磁化曲線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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