磯松(読み)イソマツ

デジタル大辞泉 「磯松」の意味・読み・例文・類語

いそ‐まつ【×磯松】

磯辺に生えている松。
イソマツ科多年草暖地海岸に生え、高さ約15センチ。小低木状で、茎の古い部分はクロマツの幹に似て、へら形の葉が茎の頂に群がってつく。8、9月ごろ、淡紫色の花を穂状につけるので、いそはなびともいう。イソマツ科にはアルメリアスターチスなども含まれる。

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関連語 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「磯松」の意味・読み・例文・類語

いそ‐まつ【磯松】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 磯辺に生えている松。
    1. [初出の実例]「はしきよし今日の主(あろじ)は伊蘇麻都(イソマツ)の常にいまさね今も見るごと」(出典:万葉集(8C後)二〇・四四九八)
  3. イソマツ科の多年草。伊豆七島および屋久島以南の海岸に生える。高さ約一五センチメートル。小低木状で、茎の古い部分はクロマツの幹のように黒色で鱗片状に割れる。葉は厚く長さ三センチメートル内外のへら形で先は丸い。夏、淡紫色で小さい鐘形の花が、枝分かれした穂となって咲く。いそはなび。いわはなび。いそれんげ。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「磯松」の解説

磯松 (イソマツ)

学名Limonium wrightii var.arbusculum
植物。イソマツ科の多年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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