磯部稲村神社(読み)いそべいなむらじんじや

日本歴史地名大系 「磯部稲村神社」の解説

磯部稲村神社
いそべいなむらじんじや

[現在地名]岩瀬町磯部

磯部の中央にあたる稲置いなきにあり、祭神は天照大神・木花咲耶姫命・天手力雄命・拷幡千千姫命・瀬織津姫命・日本武尊。磯部大明神ともいい、旧郷社。社伝によれば、日本武尊が東征の帰途、伊勢と鹿島の大神の加護を奉謝して鎮斎したという。永享元年(一四二九)関東管領足利持氏が社領として二五貫文を寄進し、社殿を再建する(棟札)。以後天文八年(一五三九)に佐竹右京太夫・小田政治、元亀元年(一五七〇)に宇都宮広綱、慶安四年(一六五一)に笠間藩主井上河内守が再建し、延宝五年(一六七七)に井上相模守が修造している(棟札)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報