礼冠(読み)ライカン

デジタル大辞泉 「礼冠」の意味・読み・例文・類語

らい‐かん〔‐クワン〕【礼冠】

礼服らいふくに用いた冠。周縁に金銅透かし彫りの金具を配し、その上に金・銀・珠玉を飾ったもの。皇太子親王諸王、五位以上の諸臣が着用した。礼服冠。玉冠ぎょっかんれいかん

れい‐かん〔‐クワン〕【礼冠】

らいかん(礼冠)

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精選版 日本国語大辞典 「礼冠」の意味・読み・例文・類語

らい‐かん‥クヮン【礼冠】

  1. 礼冠〈冠帽図会〉
    礼冠〈冠帽図会〉
  2. 〘 名詞 〙 礼服を着る時に用いる冠。漆地の冠に透彫り金輪をはめ、その上に金・銀・珠玉で飾ったもの。
    1. [初出の実例]「古記云。礼服冠。謂礼冠也。玉冠是也」(出典:令集解(738)礼服)

れい‐かん‥クヮン【礼冠】

  1. 〘 名詞 〙らいかん(礼冠)

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世界大百科事典(旧版)内の礼冠の言及

【冠】より

… 冠制で制定された冠は,《日本書紀》によると頂上をとりまとめて袋のようにし,縁をつけたものとあるから,髻(もとどり)の上からかぶり,そこを上からしぼり結んだものであったろう。この冠は位階によって区別があり,徳冠は紫,仁冠は青,礼冠は赤,信冠は黄,義冠は白,智冠は黒の色を用いた。その後647年(大化3)には従来の絁(あしぎぬ)製であったものを錦と絹との2種類とし,織冠,繡(しゆう)冠,紫冠,錦冠の4種は錦製,青冠,黒冠,建武冠の3種は絹製で,縁には冠と違った別裂(きれ)をつけ,背には漆塗の羅(ら)を張った蟬(かざりぐし)のようなものをつけた。…

※「礼冠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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