礼肥(読み)れいごえ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「礼肥」の意味・わかりやすい解説

礼肥
れいごえ

果実収穫直後、果樹に施す肥料のこと。果実の収穫に対するお礼の肥料という意味であり、果実の肥大による樹体の衰弱をいやし、翌年成長に必要な貯蔵養分をできるだけ多く樹体内に蓄積させる目的で行われ、速効性肥料が用いられる。ビワでは5、6月ごろ、モモでは8、9月、ナシでは9、10月、ミカンでは晩秋に施される。同様の目的で、花木の開花後にも施されている。

[小山雄生]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android