速効性肥料(読み)ソッコウセイヒリョウ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

速効性肥料
そっこうせいひりょう

いわゆる速ぎきの肥料で、植物に効果が速く現れる肥料のことをいう。遅いものを緩効性肥料または遅効性肥料という。水溶性の成分を多く含み、また粒度が細かいものほど速効性となる。液体アンモニア、アンモニア水などの液肥のほか、硫安、塩安硝安、尿素などの窒素肥料過リン酸石灰、重過リン酸石灰、リン酸アンモニアなどのリン酸肥料、硫酸カリ、塩化カリ、草木灰などのカリ肥料、有効成分が水溶性の化成肥料はいずれも速効性である。速効性肥料は効果が速く現れるので追肥に適しているが、基肥としては雨水などで流れやすく効果が長続きしない欠点があるため、造粒、被覆などによりその緩効化がくふうされている。[小山雄生]
『伊達昇・塩崎尚郎編著『肥料便覧』第5版(1997・農山漁村文化協会) ▽肥料協会新聞部編『肥料年鑑』各年版(肥料協会)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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