社会地理学(読み)しゃかいちりがく(その他表記)social geography

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「社会地理学」の意味・わかりやすい解説

社会地理学
しゃかいちりがく
social geography

社会集団と自然的・社会的環境との関係,地表での社会集団の分布,それらの地域的差異などを研究するもので,人文地理学の一分野。民族地理学人口地理学村落地理学都市地理学言語地理学宗教地理学などと重複する部分が多い。この語は,C.バローが初めて用いたといわれ,H.ボベックなどが研究を進めた。

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世界大百科事典(旧版)内の社会地理学の言及

【集落地理学】より

…しかし20世紀後半には研究の重心が従来の形態学的・発生学的分析から,機能とその社会経済的要因分析に移った。その機縁は,都市・村落の一体化や,社会・経済・人口の激動にともなうW.クリスタラーの中心集落論(1933)の批判的摂取とその後の社会地理学social geographyの盛行にある。都市とその勢力圏,および集落単元ごとの社会経済的類型化の研究は,今日では都市・地方計画にも大きい役割を占めるにいたった。…

※「社会地理学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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