デジタル大辞泉
「バロー」の意味・読み・例文・類語
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バロー
- ( Barrow ) アメリカ合衆国アラスカ州の北極海岸にある町。居住者の大半がエスキモー(イヌイット)。北方三〇キロメートルにバロー岬がある。
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バロー
Jean-Louis Barrault
生没年:1910-94
フランスの俳優,演出家。薬剤師の子として生まれ,初め画家を志したが,1931年演出家C.デュランの門下生となりアトリエ座で俳優修業を始める。そのかたわら,E.ドクルーにマイム(ミーム)を学び,またA.アルトーに兄事して,その演劇論の影響を受けた。35年に演出・主演したW.フォークナー原作の《母をめぐりて》は,アルトーから激賞された。同年アトリエ座から独立。そして37年,セルバンテス作《ヌマンシア》上演の際の劇詩人P.クローデルとの出会いが,全体演劇を志向する演劇人としての彼の方向を決定づけることとなった。40年J.コポーの招きでコメディ・フランセーズ座員となり,43年クローデルの大作《繻子(しゆす)の靴》を初演した。また44年には,M.カルネの映画《天井桟敷の人々》の主役バティスト(そのモデルは近代的パントマイム芸の創始者J.G. ドビュロー)となって世界的に有名となった。同年コメディ・フランセーズを脱退して,46年に妻のM.ルノーとともに〈ルノー・バロー劇団〉を結成。F.カフカ作《審判》,クローデル作《真昼に分かつ》《クリストファー・コロンブスの書物》などを上演,俳優の肉体,美術,音楽,舞踊などあらゆる芸術の総合を目ざす全体演劇の実現を目ざした。59年A.マルロー文化相の招きで国立劇場テアートル・ド・フランス(オデオン座)の座長となり,クローデルの《黄金の頭》をはじめ,J.ラシーヌ,モリエールなどの古典のほかE.イヨネスコ,S.ベケット,J.ジュネなどの前衛劇の作家たちを紹介した。68年,五月革命の際の学生たちによるオデオン座占拠の責任を取って辞任したが,その後も,モンマルトルのサーカス小屋やオルセー駅の劇場で,活発な活動を続けた。自伝に《明日への回想Lesouvenir de demain》(1972)がある。
→全体演劇
執筆者:利光 哲夫
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バロー
フランスの俳優,演出家。画家志望から演劇に転じ,デュランに師事。アルトーなどと前衛劇を上演するかたわら,ドクルーにパントマイムを学び自己の演技術を確立。1940年コメディ・フランセーズに招かれ,M.ルノーと結婚。1946年退座してルノー・バロー劇団を結成,以後モリエール,クローデル,アヌイ,カフカなど多彩な演目をとり上げ演劇界に新風を吹き込んだ。1959年テアートル・ド・フランス(オデオン座)の座長となり,イヨネスコ,ベケット,ジュネなどの前衛劇を紹介。マルロー文化相の援助の下に精力的な活動を続けたが,1968年解任。〈全体演劇〉を提唱するなど第2次大戦後の代表的演劇人の一人となった。映画《天井桟敷の人々》(1945年)の出演でも知られる。
→関連項目クローデル|天井桟敷の人々|ブーレーズ
バロー[岬]【バロー】
ポイント・バローPoint Barrowとも。米国アラスカ州の北端,北極海に突出する岬。北緯71°25′,西経156°20′。1826年F.W.ビーチーが到達。北極探検基地,海軍の通信施設がある。エスキモーが多く住む。
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バロー
Barrault, Jean-Louis
[生]1910.9.8. ベジネ
[没]1994.1.22. パリ
フランスの俳優,演出家。画家を志してパリに上るが,1931年から C.デュランの劇団アトリエ座に学ぶ。『母をめぐりて』など前衛的習作ののち,40年コメディー・フランセーズに入り,P.クローデルの『繻子の靴』 (1943) などを演出,自演。 46年妻ルノーとともにマリニー座を本拠とする自身の劇団を結成,フランス演劇の第一人者として『ハムレット』や F.カフカの『審判』など,古典から現代戯曲まで幅広い舞台を見せた。またパントマイム役者として知られ,『天井桟敷の人々』 (45) など多数の映画にも出演。 59年テアトル・ド・フランスの初代監督となり,E.イヨネスコの『犀』 (60) などで成功したが,68年の「五月危機」で地位を失った (→オデオン座 ) 。その後モンマルトルの元レスリング・ホールで『ラブレー』 (68) を,旧オルセー駅を改造した劇場で P.クローデルの『バレアレス諸島の風の下で』 (72) などを上演したのち,80年シャンゼリゼの元スケート・リンクに新たな劇場を得た。
バロー
Barrot, (Camille-Hyacinthe-) Odilon
[生]1791.7.19. ロゼール,ビルフォール
[没]1873.8.6. セーヌエオアーズ,ブジバル
フランスの政治家。王政復古期に立憲君主派としてルイ・フィリップを支持。七月王政の議会では王朝的左翼として 1846~47年の改革宴会の組織者の一人となった。ルイ・ナポレオン (ナポレオン3世) によって首相に任命された (1848~49) が,そのクーデターに反対して政界を去った。第二帝政崩壊後 L.ティエールによって国事院の国務参事官に任命された (72) 。
バロー
Barrow, Errol Walton
[生]1920.1.21. バルバドス
[没]1987.6.1. ブリッジタウン
バルバドスの政治家。ハリソン,ロンドン両大学卒業。弁護士を経て,1949年イギリス領バルバドスの議会議員に当選。 55年民主労働党の結成に参加し,58~76年同党党首。 61年自治政府の首相となり,独立達成後 66年 12月の総選挙で再選され,初代首相となった。 71年3選され,76年まで政権を担当し,さらに 86年政権に返り咲いたが,在職中に死亡した。
バロー
Barrow, Isaac
[生]1630.10. ロンドン
[没]1677.5.4. ロンドン
イギリスの数学者。ケンブリッジ大学で文学,科学,哲学を学ぶ。 1662年ロンドンのグレシャム・カレッジ幾何学教授,63年からケンブリッジに新設されたルーカス数学教授。 69年ロンドンの勅任牧師となるため辞任,ニュートンが跡を継いだ。ルーカス教授として,数学の基礎,無限小解析,光学について講義を行う。光学の講義はニュートンに影響を与えたといわれる。
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バロー(Jean-Louis Barrault)
ばろー
Jean-Louis Barrault
(1910―1994)
フランスの俳優、演出家。9月8日、薬剤師の子としてパリ近郊に生まれる。画家を志してパリに出るが、シャルル・デュランのアトリエ座に入って端役を演じながらエチエンヌ・ドクルーとパントマイムに熱中した。アントナン・アルトーの影響を強く受け、1935年に前衛的なマイム劇『母をめぐって』を上演。同年から多くの映画に出演しているが、マルセル・カルネ監督の『天井桟敷(てんじょうさじき)の人々』(1944)で世界的に有名となった。一方、40年にコメディー・フランセーズに招かれて、『フェードル』の演出(1940)やクローデルの大作『繻子(しゅす)の靴』初演(1943)の演出・主演で名声を得た。46年には妻マドレーヌ・ルノーとともにルノー―バロー劇団を結成。マリニー座でレパートリー方式をとって古典から前衛劇まで幅広い演目を取り上げ、とくに、クローデルの『クリストフ・コロンの書』(1953)で「全体演劇」を主張する。59年からテアトル・ド・フランスの初代劇場長としてオデオン座を主宰するが、68年の五月革命で追われ、オルセー駅を改造した大劇場を経て、パリ北東部の新劇場テアトル・ド・ロンポワンで活躍していた。60年と77年に来日公演を行った。
[安堂信也]
バロー(Isaac Barrow)
ばろー
Isaac Barrow
(1630―1677)
イギリスの数学者。ケンブリッジ大学のルカス数学講座の初代教授(1663~1669)を経て(第2代はニュートン、近年では物理学者ディラックが後継)、大学の管理職を歴任、晩年は神学を研究した。ウォリスの記号代数的方法と対照的に幾何学的方法を守りつつ、接線問題(微分法)と求積問題(積分法)との関係(微分積分法の基本定理の原型)を得たが、その重要性についての自覚はなかった。それを自覚し、その問題を記号代数的方法で統一して微分積分学の骨組みをつくったのはニュートン、ライプニッツである。
[村田 全]
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バロー
正式社名「株式会社バロー」。英文社名「VALOR CO., LTD.」。小売業。昭和33年(1958)「株式会社主婦の店」設立。同45年(1970)「株式会社主婦の店バロー」に改称。同49年(1974)現在の社名に変更。本社は岐阜県多治見市大針町。スーパーマーケット。中部・北陸地区地盤。ドラッグストアやホームセンターなども展開。東京証券取引所第1部・名古屋証券取引所第1部上場。証券コード9956。
出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報
バロー
生年月日:1791年7月19日
フランスの政治家
1873年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
バロー
株式会社バローが展開するスーパーマーケットのチェーン。主な出店地域は中部地方。
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