社家御番所日記(読み)しやけごばんしよにつき

日本歴史地名大系 「社家御番所日記」の解説

社家御番所日記
しやけごばんしよにつき

三二七冊

原本 日光東照宮

解説 東照宮の社務日誌で、貞享二年以降明治六年までが社家御番所日記、明治七年以降は社務日誌として今日まで書継がれている。江戸期は六家の社家があり、日々一名が当番として境内の社家番所に詰め、当日記を記した。書式は、日付天候・当番社家名に続いて、まず「御宮御安全也」と記し、次いで日々の行事参拝通達修復をはじめ、神領内の災害・事件等の記事に至るまで克明に記載。単に東照宮の日誌にとどまらず、近世の日光山の神事慣行変遷・町家の風俗、さらには政治・経済・文化・交通・気象等にもわたる幅広い記述がある。

活字本 東照宮社務所から「日光叢書社家御番所日記」として、貞享二年から明治三年までが刊行されている。全二二巻、一〇巻以降は関連史料を付録として収録。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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