神ノ原村
このはらむら
[現在地名]大宮町神原
打見村の西南にあり、三方を山に囲まれた宮川沿岸の村。西は長ヶ村(現多気郡大台町)に接する。樋ノ谷から縄文早期の住居跡が発掘された。「建久三年皇太神宮年中行事」滝原宮参向の条に「人夫ハ自藤郷進、同郷人夫、於楠御堂前相替帰参、人夫自神原進、自宵舘ニ参、又同郷人夫自途中相替」とみえ、六月の月次祭に滝原宮参向の例幣使が下向に際し、往路とは別の順路をとって七ヶ谷に進んだとき当地から人夫を徴用した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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