神上(読み)かみあげ

精選版 日本国語大辞典 「神上」の意味・読み・例文・類語

かみ‐あげ【神上】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 神降ろしした神を、祭りが終わったあと天上にお送りすること。
    1. [初出の実例]「〈末〉すべ神の 今朝の加見安介(カみアケ)に あふ人は 千歳の寿 有りといふなり」(出典神楽歌(9C後)明星・神上)
  3. 神楽歌の一つ。神上げの際に歌うもの。
    1. [初出の実例]「神上」(出典:神楽歌(9C後)明星)

かみ‐あがり【神上】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 神が天にお上りになること。転じて、貴人が崩御されること。かむあがり。かんあがり。
  3. 神降ろしして巫女(みこ)に乗り移っていた神霊が、天上に上がり去ること。
    1. [初出の実例]「よりくるよりのいき口は、かみあがりしてさめにけり」(出典:浄瑠璃・卯月の紅葉(1706頃)上)

かん‐あがり【神上】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「かむあがり」とも ) =かみあがり(神上)

かむ‐あがり【神上】

  1. 〘 名詞 〙かんあがり(神上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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