神丘2遺跡(読み)かみおかにいせき

日本歴史地名大系 「神丘2遺跡」の解説

神丘2遺跡
かみおかにいせき

[現在地名]瀬棚郡今金町字神丘

後志利別しりべしとしべつ川の右岸標高約三七メートルの段丘上に立地する。旧石器時代から縄文時代後期の遺物が出土する開地遺跡である。昭和六三年(一九八八)から平成元年(一九八九)にかけて発掘調査が行われ、約七千七〇〇点の旧石器時代の石器がおもに地表下約七〇センチの明褐色粘土層から出土した。これらは平面的な分布、石器組成、用いられている石材の違いからA・B二つの石器群に分れる。A群には片面・両面加工の尖頭器、有舌尖頭器・彫器・掻器・舟底形石器・局部磨製石斧があり、石材には瑪瑙・頁岩・黒曜石安山岩が用いられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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