神人同形観(読み)しんじんどうけいかん(その他表記)anthropomorphism

翻訳|anthropomorphism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「神人同形観」の意味・わかりやすい解説

神人同形観
しんじんどうけいかん
anthropomorphism

神の形姿,性質,行動を人間にならって表象する観念。形態上と精神面における神人同形観とがある。すなわち,前者は聖なる存在自体の外形,およびその存在のありさまが人間のそれと同形のものとみる観念をさし,後者は神的存在が人間と同様な思考をもったり,あるいは人間の言葉で語り,思惟するという見方である。後者の側面をも含めた適切な表現としては,神人同形観よりも神人同形同性説,擬人観と呼ぶほうがふさわしいという見解もある。古代オリエントにみられる小女神像やエジプトスフィンクスインドのビシュヌ神,とりわけギリシアローマの神々などにその表現が見出される。

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