神剣(読み)シンケン

精選版 日本国語大辞典 「神剣」の意味・読み・例文・類語

しん‐けん【神剣】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 神からさずかった剣。また、神にそなえる剣。
    1. [初出の実例]「素盞烏尊是を取て、定て是神劔(シンケン)ならん、我私に安かんやとて、即天照太神に奉る」(出典源平盛衰記(14C前)四四)
    2. [その他の文献]〔白居易‐漢高祖斬白蛇賦〕
  2. [ 2 ] 三種神器の一つである草薙剣(くさなぎのつるぎ)をいう。
    1. [初出の実例]「『その後伊勢皇大神宮へ申させ給ひて』『熱田の神劔をも下し奉り給ふ』」(出典:大観本謡曲・草薙(室町末))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の神剣の言及

【武器】より

…それは,刀を武士の魂としたかつての日本の考え方と通じるといえる。さらに,西ヨーロッパから日本にまたがって見いだされた神剣や剣崇拝も,鉄や金属という素材との関連が濃厚とはいえ,聖性を武器に与える慣習として考えることができる。甲冑日本刀兵器弓矢【大貫 良夫】。…

※「神剣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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