神呪(読み)シンジュ

デジタル大辞泉 「神呪」の意味・読み・例文・類語

しん‐じゅ【神呪】

《「じんじゅ」とも》神秘な呪文じゅもん陀羅尼だらに

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精選版 日本国語大辞典 「神呪」の意味・読み・例文・類語

しん‐じゅ【神呪・神咒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「じんしゅ」とも ) 霊妙な呪文神霊な呪文。
    1. [初出の実例]「僧尼依仏道、持神咒以救溺徒。施湯薬而療痼病。於令聴之」(出典続日本紀‐養老元年(717)四月壬辰)
    2. 「心経三十巻・神咒(シンシュ)なんど誦して法楽に備へて」(出典:米沢本沙石集(1283)一)
    3. [その他の文献]〔晉書‐仏図澄伝〕

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世界大百科事典(旧版)内の神呪の言及

【陀羅尼】より

…しかし陀羅尼の宗教性はその意味にあるのでなく,これが仏の真実語であると信じ,その神秘的な力に帰依する信仰にある。したがってこれを神呪(じんしゆ)ともいうが,これを信じないものにはまったく無力である。大日真言のアビラウンケンを〈油売ろうか〉と憶えた老婆の加持はよく効いたが,僧からアビラウンケンと正されてから効かなくなったという話が《沙石集》にみえる。…

※「神呪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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