神滅論(読み)しんめつろん(その他表記)shén miè lùn

改訂新版 世界大百科事典 「神滅論」の意味・わかりやすい解説

神滅論 (しんめつろん)
shén miè lùn

死とともに〈形〉すなわち肉体が消滅するだけでなく,〈神〉すなわち霊魂も消滅すると主張する議論後漢桓譚かんたん)や王充,また魏・晋の道家の思想家たちのなかにはその立場をとるものが多かったが,六朝の仏家は輪廻転生(りんねてんしよう)の主体となる常住不滅の〈神〉の存在を考え,神不滅論をとなえたため,神滅論は一つの排仏論となった。なかでも南朝の范縝はんしん)の《神滅論》は有名である。
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