20世紀日本人名事典 「神田喜一郎」の解説
神田 喜一郎
カンダ キイチロウ
昭和期の東洋史学者 元・京都国立博物館長;元・大阪市立大学教授。
- 生年
- 明治30(1897)年10月16日
- 没年
- 昭和59(1984)年4月10日
- 出生地
- 京都府京都市上京区
- 別名
- 別名=鬯〓(チョウアン)
- 学歴〔年〕
- 京都帝国大学文学部支那史学科〔大正10年〕卒
- 学位〔年〕
- 文学博士(京都大学)〔昭和25年〕
- 主な受賞名〔年〕
- エトワール・ノワール勲章〔昭和32年〕,スタニスラス・ジュリアン賞(フランス学士院)〔昭和34年〕,勲二等瑞宝章〔昭和42年〕
- 経歴
- 大正15年初の宮内省図書寮嘱託として漢籍を調査。昭和4年台北帝国大学助教授となり、9年より教授を務める。戦後は21年大谷大学教授を経て、23年大阪商科大学(現・大阪市立大学)教授に。27年京都国立博物館の初代館長に就任。35年退官。47年日本学士院会員。専門の中国学では“神田学”といわれる分野をうちたてた。著書に「東洋学説林」「敦煌学五十年」「典籍剳記」「日本書紀古訓攷証」「日本における中国文学」、「神田喜一郎全集」(全9巻 同朋舎出版)など多数。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報