禅福寺(読み)ぜんぷくじ

日本歴史地名大系 「禅福寺」の解説

禅福寺
ぜんぷくじ

[現在地名]羽村市羽中四丁目

奥多摩街道の西側に面している臨済宗建長寺派寺院妙徳山と号し、本尊文殊菩薩。「風土記稿」には田上山と号し、本尊は正観音とみえる。寺伝によると、応安五年(一三七二)将軍足利義満が鎌倉建長寺の無二法一を開山として創建したという。文化六年(一八〇九)玉川上水巡視の途次、当寺を訪れた大田南畝は「調布日記」に「さすがは禅家にして余宗を奉ずる寺院ならば、経曰にてもすむべしと独り笑ぬ」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android