禍事(読み)マガゴト

デジタル大辞泉 「禍事」の意味・読み・例文・類語

まが‐ごと【禍事/禍言】

《「まがこと」とも》凶事災難。また、不吉な言葉
あめのまがつひといふ神の言はむ―に」〈祝詞御門祭

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精選版 日本国語大辞典 「禍事」の意味・読み・例文・類語

まが‐ごと【禍事・禍言】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「まがこと」 )
  2. よくない不吉な事柄。凶事。災難。また、わざわいを招くような縁起でもないことば。悪いことば。
    1. [初出の実例]「吾は悪事(マカゴト)と雖も一言(ひとこと)、善事(さがごと)と雖も一言、言(い)ひ離(はな)つ神、葛城(かづらき)の一言主大神(ひとことぬしのおほんがみ)といふ」(出典古事記(712)下(延佳本訓))
  3. あやまった説。妄説
    1. [初出の実例]「後の人の毒ありといふ狂言(マガコト)より、此端詞(はしことば)はつくりなせしものかと思はるるなり」(出典:読本・雨月物語(1776)仏法僧)

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