福井峠
ふくいとうげ
吉井町と松浦市の境にある峠で、志佐川流域と佐々川流域を結ぶ。標高二六二メートル。南方には中世に志佐氏の拠点とした城という直谷城跡があり、安徳天皇の伝説を残す。天文一〇年(一五四一)九月、永禄年間(一五五八―七〇)平戸松浦隆信が相神浦(現佐世保市)の松浦親を攻めたところ、親は今福(現松浦市)に援軍を求めたため、峠の西方の合戦原において隆信は直谷の志佐氏とともにその軍勢を待伏せし、合戦に至ったとされる(三光譜録・印山記)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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