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無縁墓 ムエンバカ

デジタル大辞泉の解説

むえん‐ばか【無縁墓】

無縁塚」に同じ。
管理する縁故者のいなくなった無縁墳墓

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

無縁墓

縁故者などの継承者がいない墓。墓地自治体のほか、寺院などが運営し、所有権も持つ。利用者は墓地を私有地にすることはできず、使用権を得る。祭祀者(さいし)がいないなど墓の継承が難しい場合は使用権を返還するが、放置した場合、無縁墓となる。自治体などが墓を撤去するには、官報に公告を出し、一定期間待っても縁故者らが名乗り出ないなどの条件がある。

(2016-08-01 朝日新聞 朝刊 和歌山全県・1地方)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

無縁墓
むえんぼ

継承すべき親族や縁故者などがいない墓。法律上の名称は無縁墳墓。無縁仏ともいう。地方の過疎化や少子化などの影響のため、家系がとぎれたり、子孫が地域を離れて継承する意思がなかったりするなどして、墓が無縁化し、荒れ墓所が増えたり、墓地管理料の滞納が増加するなどの要因になっている。行政や宗教法人の側からは、墓の継承者となるべき縁故者などを調査して継承指導や改葬依頼をしたり、管理料の徴収を行ったりしているが、調査はむずかしく、無縁墓の増加に追いついていないのが現状である。無縁墓にならないように、墓じまいする人や、子孫の負担にならないように合葬や散骨、樹木葬などを選ぶ人も増加している。
 無縁墓の改葬に関する法制度としては、古くは1924年(大正13)に設けられた「納骨堂取締規則」がある。今日では、「墓地、埋葬等に関する法律施行規則」(昭和23年厚生省令24号)が1999年(平成11)に一部改正(厚生省令29号)され、無縁墓等となった墓や納骨堂について、共同墓地や無縁塚に改葬する手続が簡素化されている。これにより、現在は墓地使用権が永代であるという概念は、実態に即したものとはいえない状態になっている。無縁墓の整理にあたっては、法律に基づく1年間の立札設置や官報公告などを行ったのち、妥当な継承者がいなければ、土地の使用許可などを取り消して墓を撤去し、遺骨を改葬する。破棄された墓石は、処分場などで細かく砕かれ、道路工事用などとして再利用されることになっている。[編集部]

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