福原八幡宮(読み)ふくわらはちまんぐう

日本歴史地名大系 「福原八幡宮」の解説

福原八幡宮
ふくわらはちまんぐう

[現在地名]大田原市福原 八幡

ほうき川の右岸段丘上の大神おおがみとの境界近く、字八幡やはたにある。法人名は八幡宮。一帯は当宮が鎮座することから八幡やはた村とよばれ、のち福原村の一部となったといわれる。箒川と百村もむら川の合流点付近の八幡淵はちまんぶちの名称は当社に由来するものといわれる。主祭神は誉田別命、配神は素佐嗚男命など四柱。境内社高良神社がある。旧郷社。創建の時期は不明。社伝では清和天皇の頃、藤原良門が諸国に八幡宮霊場を勧請するため奥州下向の途次当地に立寄り、八幡宮を建立したとも、源頼義が前九年の役の際の天喜五年(一〇五七)奥州に向かう途中当地で戦勝を祈願し、山城石清水いわしみず八幡宮を勧請したことに始まるともいう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android