福禅寺(読み)ふくぜんじ

日本歴史地名大系 「福禅寺」の解説

福禅寺
ふくぜんじ

[現在地名]福山市鞆町鞆

鞆港近くにあり、海岸山と号し、真言宗善通寺派。本尊千手観音。客殿対潮たいちよう楼の名で知られる。空也開山といい、永禄年中(一五五八―七〇)に火災にあい、慶長一五年(一六一〇)尊栄(栄尊・栄高とも)が再興したと伝える(あくた川のまき)近世には一反二畝二〇歩の除地を認められている(備陽六郡志)江戸時代を通じて朝鮮通信使の三使(正使・副使・従事官)の宿所とされることが多かった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android