(読み)ギョ

デジタル大辞泉 「禦」の意味・読み・例文・類語

ぎょ【禦】[漢字項目]

[音]ギョ(漢) [訓]ふせぐ
抑えて止める。ふせぐ。「制禦防禦
[補説]「」と通用する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「禦」の読み・字形・画数・意味


16画

[字音] ギョ
[字訓] まつる・ふせぐ

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 形声
声符は(御)(ぎよ)。は禦の初文。〔説文〕一上に「祀るなり」とし、声とする。卜文・金文に字をに作り、また禦に作るものもあり、みな同字である。午は杵形。これを拝して神を降し「御(むか)え」、災禍を「御(ふせ)ぐ」儀礼を意味する。それでは多く神事的な儀礼や神聖のことに関して用いる。ゆえにまた神示の意で示を加えるが、字義は守禦・防禦を主とする限定的な用法となった。

[訓義]
1. まつる、神を迎えてまつる。
2. ふせぐ、まもる、そなえる、こばむ。

[古辞書の訓]
名義抄〕禦 フセグ・トドム 〔字鏡集〕禦 ヤム・トドム・フサグ・トドマム・フサグ・マツリ・イマシム・アタル

[語系]
禦・ngiaは同声。・圄・圉ngiaも同声。みな防ぎまもる意がある。

[熟語]
禦衛禦火・禦姦禦扞・禦寒・禦禦凶禦蠱禦寇禦戦禦敵禦備禦侮
[下接語]
呵禦・外禦・扞禦・救禦彊禦・固禦・抗禦・控禦・守禦・巡禦・衝禦・制禦・鎮禦・備禦・防禦

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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