秋月八幡宮(読み)あきづきはちまんぐう

日本歴史地名大系 「秋月八幡宮」の解説

秋月八幡宮
あきづきはちまんぐう

[現在地名]市場町八幡 町屋敷

吉野川北岸、土成どなり町との境近くに鎮座する。中世秋月庄のほぼ中央にあたる。旧村社。祭神は応神天皇・神功皇后・式内扇弥彦命など。社伝では白鳳期の創建という。応永二年(一三九五)八月一二日銘(永享七年六月二九日改鋳)の現広島県瀬戸田せとだ耕三こうさん寺蔵梵鐘銘には「大阿波国秋月庄八幡宮鐘」とあり、大檀那として梵光ぼんこう寺守恪・右京大夫頼元・兵部少輔義之がみえる。守恪・頼元は細川頼之の弟、義之は頼之の弟の詮春の子。このように細川氏と深い関係にあり、また細川氏が初期の守護所を秋月に置いたことから、当宮は細川氏が八幡神を勧請したことに始まるものと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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