粟島神社(読み)あわしまじんじや

日本歴史地名大系 「粟島神社」の解説

粟島神社
あわしまじんじや

[現在地名]米子市彦名町

中海に面する明神みようじん(粟島)山頂にある。「伯耆国風土記」逸文に、粟島から実った粟の茎にはじかれて常世の国に渡ったと記される少彦名命(少日子命)を主祭神とする。数度の火災で古記等を失っており、創建の時期は不明。近世末までは粟島大明神と称されていた。旧郷社。かつては山を神体とし社殿は山下にあったともいわれる。戦国時代出雲尼子氏の伯耆侵攻の際焼失し、のちまもなく尼子氏によって再建された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「粟島神社」の解説

粟島神社

鳥取県米子市にある神社。祭神は少彦名命(すくなびこなのみこと)。人魚の肉を食し、800歳まで生きたとされる八百比丘尼(はっぴゃくびくに)の伝説が残る洞穴“静の岩屋”がある。神社周辺には原生林が残り、「粟嶋神社社叢」として県の天然記念物に指定されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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