日本歴史地名大系 「秋葉道」の解説 秋葉道あきわみち 長野県:下伊那郡秋葉道伊那谷から遠山(とおやま)谷(現上(かみ)村・南信濃村)を通り青崩(あおくずれ)峠(一〇八五・八メートル)を越して遠州秋葉(あきは)神社に通ずる道の総称。通常は八幡(やわた)(現飯田市松尾)で遠州道に分れ、小川路(おがわじ)峠(一四九二メートル)で伊那山脈を越えて「遠山郷」(→遠山郷)に至り、青崩峠を越えて遠州秋葉山に至る道をいう。「あきばみち」ともよぶ。明治以降は秋葉街道とよばれた。開通の時期は不明であるが、南北朝時代には大河原(おおかわら)(現大鹿(おおしか)村)に隠棲していた宗良親王が東海方面の南朝勢力と連係を保つため赤石(あかいし)中央構造線に沿って地蔵(じぞう)峠(一三二〇メートル)を越えて遠山谷に入り、青崩峠を越えて遠州へ入る秋葉道が使われたものと推測される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by