移動発生源(読み)いどうはっせいげん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「移動発生源」の意味・わかりやすい解説

移動発生源
いどうはっせいげん

公害発生源のうち,工場,事業場などの固定発生源に対して,自動車,航空機,船舶,鉄道などの移動性のある発生源をさす。 1950~70年代の工場などにおける硫黄酸化物に代わって,20世紀末には大都市の大気汚染の大きな原因になっているばかりか,交通騒音,振動も大きな生活妨害になっており,1975年の大阪国際空港公害訴訟控訴審判決 (→伊丹空港騒音事件 ) のように,空港の使用制限にまで及ぶ紛争も生じている。東京都内の騒音は,そのなかばが自動車騒音とされている。いずれもその対策が困難であるが,自動車排出ガス規制については 1978年度規制 (乗用車) で大きく進歩をとげた。トラック車両についてはディーゼル自動車の技術開発が大幅に遅れていたが,1990年前後からディーゼル車の技術開発が進むとともに,ハイブリッド車や CNG自動車,メタノール自動車など新タイプの低公害型トラックが登場してきた。

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