自動車排出ガス規制(読み)じどうしゃはいしゅつガスきせい(英語表記)car exhaust control

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「自動車排出ガス規制」の意味・わかりやすい解説

自動車排出ガス規制
じどうしゃはいしゅつガスきせい
car exhaust control

公害を防止するための自動車排出ガスに関する諸種の規制大気汚染への影響の大きい一酸化炭素,炭化水素窒素酸化物,鉛化合物について大気汚染防止法および道路運送車両法により規制している。 1966年の一酸化炭素規制がその始まりで,炭化水素,窒素酸化物などが順次規制されてきた。鉛化合物は,1974年4月以降の生産車を無鉛レギュラーガソリン適合車にさせて,1975年から無鉛レギュラーガソリンの販売を開始,燃料面から効果をあげている。排出ガス規制は,先行したアメリカが省資源を理由に大幅な後退を続けるなかで,技術的限界で激しく争われながら,世界のトップを切って実施された。窒素酸化物については,1992年に「自動車から排出される窒素酸化物の特定地域における総量削減に関する特別措置法」が公布され,おもに大都市におけるディーゼルエンジン車への規制を強化した。

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