移木信(読み)いぼくのしん

精選版 日本国語大辞典 「移木信」の意味・読み・例文・類語

いぼく‐の‐しん【移木信】

連語〙 (中国の秦の商鞅(しょうおう)が、新法を施行する前にまず国民自分を信じさせる手段として、都の南門の前に立てた木を北門に移した者に五〇金を与えるという布告をし、その約束を守って、金を与えて信を示した「史記‐商君伝」に見える故事による) 約束を実行すること。人に信(まこと)を示すこと。
太平記(14C後)五「夫(それ)、移木(イボク)の信は約を堅うせんがため」

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